Claude Codeで動画が作れるようになって、タイムラインはAI動画であふれました。
でも、その中で、次の日まで覚えてもらえている動画は、どれくらいあるでしょうか。
作ること自体は、もう難しくありません。
たとえば、こんな動画も作れます。
この4本は、私が8月に作った紹介PVです。
4本のうち3本は、動画生成AIを使っていません。
静止画と、Claude Codeと、曲だけで作っています。
難しいのは、作ったあとです。
作れることと、覚えてもらえることは、別の話です。
私の動画も、全部が誰かの記憶に残っているわけではありません。
流れて消えていく動画と、あとで思い出してもらえる動画。
その差は、AIの性能ではありません。
この記事は、前に書いた「Claude Code×AI動画生成の教科書」の続きです。
前回は、Claude CodeとAI動画で、いま何が作れるのかを書きました。
前編:編集ソフトなしで、何が作れるかを読む →今回は、作った告知動画を、覚えてもらうための話です。
告知が流れていったあと、なぜ覚えてもらえないのか。
その原因を3つに分けて書きます。
3つのうち2つは、今日から変えられます。
残りの1つだけは、ひと手間かかります。
その1つをどうするかも、この記事の中で書きます。
読み終わるころには、次の告知で何を変えればいいか、決められるはずです。
01告知が流れていくのは、当たり前
何週間もかけて、noteやBrainを書き上げた。
講座の準備を、やっと終えた。
大事に作ってきた作品を、やっと見せられる。
告知のポストを、何行もかけて書いて、夜に出す。
次の日に見ると、表示は数十。
いいねは、数件。
がっかりしますよね。
でも、これは当たり前のことです。
タイムラインには、毎日たくさんの投稿が流れてきます。
それに、人は忘れます。
数日前の自分のことでさえ、はっきりとは覚えていません。
1回見ただけの人の投稿なら、なおさらです。
動画をつければ解決、という話でもありません。
私も先日、自分のBrainを出したときに、毎日ちがう動画を出しました。
それでも、数百表示で終わった日が何日もあります。
動画を作ってみた人なら、こんな迷いもあるかもしれません。
Claude Codeに「動画を作って」と頼むと、1本出てきます。
文字は動くし、曲もつく。
でも、タイムラインを見ると、同じような動画が流れている。
商品の名前を入れ替えても、そのまま成り立ちそうな動画。
自分の告知に出すのは、少し迷う。
だから、考えたいのは、流れていくのを止める方法ではありません。
流れていったあと、なぜ覚えてもらえないのか、です。
これは、センスや、がんばりの量の話ではありません。
原因は、大きく3つあります。
02原因1 文字だけで伝えようとしている
告知は、ポストの文章で書く人がほとんどです。
文章を読む人は、ちゃんと読んでくれます。
ただ、タイムラインは上から下へ流れていきます。
読まれるかどうかの前に、まず手を止めてもらえるかどうかです。
動画を出したからといって、全員が見てくれるわけではありません。
それでも、手は止まります。
文字だけのポストより、画像があるポスト。
画像より、動いているポスト。
流れていく中で、目に引っかかる入口が増えます。
もうひとつ、動画が強いところがあります。
中身が、短い時間で伝わることです。
どんな商品なのか。
手に取ったら、何ができるようになるのか。
文章で書くと何行もかかることが、動画なら数秒の場面で伝わります。
見た人が、それを使っている自分を思い浮かべやすくなります。
そのBrainの発売で出した動画から、2本だけ見てください。
中身を解禁した、2日前の動画です。
いちばん力を入れたのは、発売当日のオープニングムービーです。
どんな内容で、手に取ったら何ができるのか。
それを、長い文章を読んでもらう前に思い浮かべてもらえたのは、動画があったからだと思っています。
ただ、見てもらえることと、覚えていてもらえることは、別の話です。
03原因2 1回で覚えてもらおうとしている
告知を出すと、その日の表示やいいねばかり見てしまいます。
でも、1本出して、1回見てもらっただけで覚えてもらえることは、まずありません。
ここで、少しCMの話をさせてください。
テレビやYouTubeのCMを、楽しみに待っている人はあまりいません。
広告が流れたら、スキップのボタンを探す。
そんな人のほうが多いと思います。
それでもCMに力があるのは、同じものを、何度も流しているからです。
1回目は飛ばされても、2回目、3回目と目に入るうちに、名前や映像が頭に残っていく。
そして、何かを選ぶときに、ふっと浮かんでくる。
お昼どきを思い浮かべてみてください。
今日はハンバーガーにしよう、と決めた瞬間。
お店はたくさんあるのに、真っ先に浮かぶのは、ここ最近CMで何度も見たマックだったりします。
新作の映像を思い出して、そのままマックへ向かう。
CMを見ていたときは、お腹なんて空いていなかったのに、です。
ほかにも、こんな場面があると思います。
- 電車でひまになって、何かゲームを入れようと思ったとき。CMで見たゲームの名前で検索している
- 連休の旅行先を考えているとき。CMで見た景色の場所が、いつのまにか候補に入っている
- 12月に入ってチキンのCMが増えてくると、気づけばクリスマスの予約のことを考えている
- 決まったフレーズを聞いただけで、どこのCMか分かる。何年も前のCMなのに、今でも言える
どれも、CMを見た瞬間に買ったわけではありません。
何度も目にしていたから、選ぶときに思い出されています。
これは、研究でも言われています。
心理学では、ザイアンスが、くり返し目にするだけで、そのものへの好感が高まること(単純接触効果)を示しています。
マーケティングでは、ロマニウクさんとシャープさんが「買う場面で思い出されやすいかどうか」をブランドの強さとして扱っています。
研究についての補足:単純接触効果は、反復接触と好意の関係を扱ったものです。繰り返せば必ず記憶に残る、購入につながる、という保証ではありません。以下の告知への応用は、著者自身の考察です。
告知も、同じです。
1本出して終わりにすると、どんなにいい動画でも、すぐに忘れられてしまいます。
何度か目にするうちに、「この人、また動画を出してるな」と名前が残っていく。
そうなってはじめて、その人が動画の作り方や講座を探し始めたときに、思い出してもらえます。
これは、売る商品を持っていない人にも同じです。
自分の作品、今やっている仕事、企画の案内、趣味で作っているゲーム。
「あの動画の人」として覚えてもらえることが、次に何かを出すときの入口になります。
何日に何本出して、毎回何を変えて何を残すかは、私のBrain「IRIS(イリス)」の第7部に書いています。
04原因3 どこかで見た動画で終わっている
今は、Claude Code(Opus 5.5)に一言頼むだけで、動画が出てきます。
文字が叩きつけられて、図形が飛んで、曲に合わせて場面が切り替わる。
私もモーショングラフィックスが大好きなので、こういう動画を見ると、かっこいいなと思います。
ポン出し(AIに一言頼んで、出てきた動画をそのまま使うこと)で十分なら、それでいいと思っています。
ただ、ポン出しで出てくるのは、文字の動きが中心の動画です。
自分の作品の画像や、本当に伝えたいことは、一言ではなかなか入りません。
そして、同じような動画が増えるほど、見た人の記憶には残りにくくなります。
CMで思い出されるのは、そのお店にしかない言葉や場面があるからです。
動画も、そこに自分のものが入っていないと、「どこかで見た動画」で終わってしまいます。
いい動画は、場面ごとに、そうなっている理由があります。
この場面で、なぜこの絵なのか。
なぜこの言葉を、この動きで出すのか。
理由がある場面は、見た人の中に残ります。
ポン出しの動画が「どこかで見た動画」になりやすいのは、場面の理由が、あなたの商品から来ていないからだと思っています。
051つ目と2つ目は、今日から変えられる
1つ目は、次の告知に、動画を1本添えることです。
今は、Claude Codeに頼めば、ポン出しでも1本は出てきます。
文字だけで出すより、手が止まる入口は増えます。
2つ目は、告知を、1本出して終わりにしないことです。
人は忘れるものだと、先に思っておく。
その日の表示やいいねだけで、動画の良し悪しを決めない。
何度か目にしてもらえれば、選ぶときに思い出してもらえます。
どちらも、センスも、特別な道具もいりません。
ただ、3つ目だけは、ひと手間かかります。
自分の画像と、自分の言葉と、場面ごとの理由を入れること。
ここが、どこかで見た動画で終わるか、思い出してもらえる1本になるかの分かれ目です。
06どこかで見た動画で、終わらせないために
自分の画像と言葉と、場面ごとの理由が入った動画とは、どういうものか。
言葉だけだと分かりにくいので、実物で見てください。
冒頭で見てもらった、8月の紹介PV4本です。
4本目だけ、よりリッチに見せるために、ロボットの動きの一部に動画生成AIを足しています。
ほかの3本は、静止画と、HyperFrames(Claude Codeで動画を組み立てる仕組み)と、SUNO(曲を作るAI)の曲だけです。
HyperFramesのすごさが分かってから、私は8月の頭からずっと、この作り方で動画を作ってきました。
4本の中には、8月にAI社員のオフィス制作キット「LUMINA」を出したときの告知動画も入っています。
文字も、絵も、動きも、その商品のために選んでいます。
この作り方を、自分の商品で使えるようにまとめたのが、Brain「IRIS(イリス)」です。
発売後、130部以上を手に取っていただきました。2026年10月12日時点で、BrainのAIカテゴリー1位、全体で最高6位になりました。
自分で1から試していく道も、もちろんあります。私も、そうしてきました。
映像を学んだことのない素人が、3か月、動画を作りまくって、クレジットもたくさん溶かしながら、ここまで来ました。
プロの方のことは、本当に尊敬しています。
IRISには、試行錯誤しながら作ってきた私の作り方を、そのまま入れています。
中身は全部、のえる式の一次情報です。
IRISを手に取れば、私が3か月かけてきた試行錯誤を、ショートカットできます。
レビューには、こんな声がありました。
「生成した素材をそのまま並べるだけでは『AIっぽさ』が抜けないのが悩みでした」
07演出の理由は、スキルが一緒に考えてくれます
「演出の理由なんて、私には考えられない」と思った人もいるかもしれません。大丈夫です。
IRISのスキル(Claude Codeに渡す、作り方の手順書)は、いきなり作り始めません。
どんな動画にしたいかを質問しながら、一緒に組み立てていきます。
作る前には、場面ごとの一覧を見せてくれます。
発売前にお願いしたモニターさんの感想を借りると、一覧に並ぶのは「出す言葉・見た人に感じてほしいこと・動き・その理由」です。
OKを出すまで、勝手に先へは進みません。
直すときも、難しい言葉はいりません。
「ここの文字、もう少し太く」
「この切り替え、少しゆっくりにして」
動画を見て引っかかったところを、ふだんの言葉で言えば十分です。
直しすぎて違う方向に行ったら、ひとつ前の形に戻してもらうこともできます。
レビューには、こんな声もありました。
「私がしたのは、『こういう動画を作りたい』という紹介文を一文書いただけ。」
08動画を作った人に、起きたこと
IRISを手に取ってくれた人たちも、自分のものを動画にしてくれています。
ある方は、自分が近日公開するツールのティザーを、IRISで作ってくれました。
公開の前から動画で「なんだろう」と思ってもらって、「こういうのが出るんだな」と覚えておいてもらう使い方です。
「サムネと紹介文を渡すだけで、ここまで組み上がる」と書いてくれています。
制作された方の投稿・動画を確認する(X) ↗IRISで、自分の入口のサービスのPR動画を作った方もいます。
タイムラインに流すだけでなく、サービスを紹介しているサイトに埋め込む予定だそうです。
動画は、ポストで流して終わりではありません。
サイトやプロフィールに置いておけば、来てくれた人に、何度でも見てもらえます。
ご本人の制作報告を確認する(Threads) ↗
私がその動画を紹介したポストに、返信でもう1本、別の動画を見せてくれています。
紹介ポストと返信を確認する(Threads) ↗
同じ方は、YouTubeのショートでも使ってくれています。
同じチャンネルで、自力で作ったモーショングラフィックスのショートと、IRISのスキルで作ったショートを比べると、再生数が倍くらい違って、チャンネル登録も少し増えたそうです。
チャンネルはまだ小さいので数としては控えめ、とも書いてくれています。
ご本人の比較報告を確認する(Threads) ↗
上記は、ご本人が公開した個別の体験です。条件をそろえた比較実験や、IRISを使った場合の一般的な成果を示すものではありません。
購入者限定のLINEにも、作った動画を送ってくれる方がいます。
「こういう動画を作りたい」と話してくれる方もいます。
作りたいものは、本当にいろいろです。
- 大事に作ってきた作品やコンテンツの紹介
- 今やっている仕事の案内
- 企画の告知
- 趣味で作っているゲームの紹介動画
どれも、その人にしか作れない動画です。
あなたなら、何を動画にしますか。
09まとめ
- 告知が流れていくのは当たり前。問題は、そのあと覚えてもらえないこと
- 原因は3つ。文字だけで伝えようとしている。1回で覚えてもらおうとしている。どこかで見た動画で終わっている
- 1つ目と2つ目は、今日から変えられます。次の告知に動画を添えて、1本出して終わりにしない
- 3つ目は、自分の画像と言葉と、場面ごとの理由を入れること。理由は、スキルが質問しながら一緒に決めてくれます
ポン出しで十分なら、IRISは要りません。本当に、そう思っています。
自分の動画をもっと良くしたい人、動画の幅を広げたい人に、手に取ってほしいです。
2026年10月14日時点の価格は4,980円です。最新の価格・内容はBrainでご確認ください。
これからも、試して良かったことをどんどん追加していきます。
次に何かを出すとき、その告知を、思い出してもらえる1本にしたい人へ。